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コラム#6 ☆芸は身を助ける

筝曲家井上優子師との出逢いのお話。

私は、自分の成人式のお祝いに「自分が一生続ける趣味」を自分にプレゼンにしようと思いたちました。
「芸は身を助ける」というから、もしもの老後に備えて今からコツコツ身につけておこうと考えたのでした。
小さいとき、ピアノを習っていましたが嫌々習っていたので当然上達もせず・・・「ネコふんじゃった」しか弾けません。
お料理・お裁縫・お花・習字・編み物・着付けなど、いろいろ多趣味ではあったもののコレといって突き進みたいと感じるものはありませんでした。

そんなある日、趣味は日常生活の延長ではなく非現実的なものがよい、ナリモノ(音が鳴るもの)にしたほうがいい、と誰かに言われたことを思い出しました。
それと、結婚支度にと親が用意してくれた着物がタンスの肥やしにならないように、着物を着てできるものがいいな・・・と考えました。
なぜかしら、今まで直に見たことも聴いたこともない「おこと」がいいと、ふと思いました。
幸い近くに有名な先生がいると聞きつけ、井上優子師の門を叩いたのです。
当時の私には、日本伝統文化の格やしきたりなどは何ひとつ身についてはいませんでした。
簡単な気持ちでお稽古を始めたいと思ったのですが、「お稽古ごと」とは技を学ぶことではなくて、「師の生き方、道理」を学ぶのだと解ったのはずいぶん後のことでした。

師にはじめてお目にかかったとき、
「なぜ二十歳から筝を習うのか?」と尋ねられました。
「一生の趣味にしたいと思っています」と答えると、
「筝は小さいときから習って、いよいよ筋があると期待しだすときに結婚や子育てなどで断念する人が多いものです。何があっても一生続ける、という気持ちならば入門を許可しましょう。もしも中途半端な考えならば、私の練習時間がもったいないから弟子として受け入れることはできません。」
ときっぱり言われました。

師の信念は、あらゆるところで感じることができました。

まず、「楽器は舞台で使用できる高いお筝を買ってください。」と言われました。
その当時の私の年収に相当する金額のお筝が注文されました。
安いお筝を買ったら「安いからまあいいか」とお稽古を辞めてしまうことになる。
最高のお筝を買ったら、辞めずに絶対に続けようと思う。
それに、将来いいお筝に買い換えようと思っても、高いお筝はなかなか買えないもの。なんでも最初の志が大事なのだということを教えられました。

そして結婚が決まったときには「夫になる人を連れてきなさい」と言われました。
そして、夫は、結婚の条件として「なにがあってもお筝を辞めろと言わないこと」「協力をすること」を約束させられました。
そんな訳で、ひとり目の子どもができても、二人目の子どもができても、産後一年だけのお休みをいただき、かれこれ30年になります。
「継続は力なり」という言葉の意味を身をもって感じています。


あるとき、師に「『芸は身を助ける』ってどういう意味か知っている?」と尋ねられました。辞書には、「道楽でおぼえた芸が、おちぶれたときなどに生計をたてるのに役立つ」と書かれていますが、師の教えはまったく違うものでした。

「人生には、いろいろな出来事があるもの。苦しいときや悲しいとき、没頭する趣味があれば、打ちひしがれる思いに自分が負けることなく、心の支えになるでしょう。」

師は愛するお母様を亡くされたとき、心にポッカリ穴が空いてしまったそうです。その悲しみを、お筝を弾くことで乗り越えられたと、ご自分の感情をお筝で律することができたと自らの経験を話してくださいました。

私がお筝をはじめた動機は、老後の生計に役立てばという思いであったことを思い出し、とても恥ずかしく思いました。

師の教えのとおり、私にとって筝は、心のバロメーターになっています。
心の状態がそのまま音に反映され、自分の心の状態を知る手がかりとなります。
また、心を落ち着かせたいときや、集中力を養うことにも役立っています。
今は、筝という楽器を通して、いかに自己表現できるか?人に感動を与える音楽を演奏できるか?という課題に日々挑戦しています。

いくつになっても師の技に追いつくことはできず、いくつになっても師の生き方に教えられることばかり。でも越えることのできない素晴らしき師との出逢いに、尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。

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CM(0) | TB(0) 2008.02.17(Sun) 00:01
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cocoiro

(株)AccuCOM
ライフデザイン事業部
事業部長・取締役
竹村英子

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