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コラム#9 ☆恋心は宝石箱へ

遠い昔のお話。

恋心を寄せた青年がいました。
愛おしくてたまらない感情が湧き上がる『恋愛』特有の高揚感。
幸せな時間を過ごした一年でした。

しかし、その恋は実ることなく、切ないかたちで別れを告げました。
高まる恋心を抑えての別れ。
絶頂の思いのなかでの別れ。

ガラスの破片が心に刺さるような痛み・・・

失恋歌に心を癒されながら、大切な想い出として心の奥に封印しました。


私にも恋心ときめく頃もあったものだな~と、今では懐かしく微笑ましい1ページです。
封印した恋心は、今は心の奥の宝石箱。
開けることのない宝石箱・・・。


と思っていたのに・・・


20年後のある日、一通のメールが届きました。


  ---------------------------
   大変ご無沙汰しております。
   昔は色々とお世話になりました。
   お差し支え無ければ近況でもお知らせいただければと思います。
  ---------------------------


まさか・・・?!☆♪


嬉しいような、なんとも言えない複雑な思いでした。


間違いメール?
人違い??
いたずら・・・???

返信したものかどうか、とても迷いました。
突然迷い込んできた一通のメール・・・
心の奥に封印した宝石箱をそっと覗いて見る感じ・・・

ある種、期待の気持ちを膨らませながら、
互いに今の近況を数回やりとりしました。

  仕事のこと。
  家族のこと。
  昔の仲間のこと。
  父親としての、最愛の娘への思いなど・・・。

幸せな毎日を送っているようで安心しました。

送られてくるメールから、昔と変らない温かい優しさを感じました。
青春時代の想い出が、走馬灯のように甦ります。


  ---------------------------
   折り畳み傘やカシミアのマフラーは20年近くたった現在も現役で愛用しています。
   すき焼き鍋とか覚えています?
   今でも大事に使っています。
  ---------------------------


昔に私がプレゼンとした品を今も大事に使っていると書かれてありました。

女には不可解な男心?!
押し寄せる疑問・・・

 幸せな家庭を築いているのに、なぜ今も大事にしてくれているの?
 どんな気持ちで使っているの?
 今でも私のことを大切に思い続けてくれているの?
 昔の彼女からのプレゼントだと、奥様はご存知なの?


私は、彼との思い出の品は一切残していません。
私の記憶だけを大切にしようと決めたからです。

そして、

  ---------------------------
   関東に来ることがあれば声をかけてください。
   私は東京在住、川崎勤務なので都心から横浜くらいまでなら守備範囲です。
  ---------------------------


逢いたい!!そんな思いに駆り立てられるけど・・・
今は、逢わないでおこうと決めました。

宝石のようにキラキラ輝く恋心。
大切にこのまま宝石箱にしまっておこうと・・・。


CM(0) | TB(0) 2008.03.06(Thu) 18:48

コラム#8 ☆心に残る言葉(その2)「成長するとき」

新しい職場で、プロジェクトリーダーとして業務改革に取り組む毎日。
社外の協力スタッフ3名と部下2名を抱え、深夜残業と休日出勤が続きました。

家庭と仕事の両立がどんなに大変なことか、皆わかってくれているのだろうか?
こんなに必死に頑張っている私を本当に評価してくれているのだろうか?
やっぱり、こんな仕事、引き受けなければよかった・・・。

自分は能力不足なんだと自分を追い込んだり、きっと私が仕事を投げ出して辞めるのを待っているのではないか?と被害妄想したり・・・
ストレスはフルスロットル、MAXでした。

そんなある日。

新任の取締役員が着任し、歓迎会が開かれました。
その新任取締役員は、私の横に座られました。
ストレスが頂点に達していた私は、日ごろの不平不満、仕事上の悩み、ついには毎日が嫌で嫌でたまらない!と愚痴をこぼしてしまいました。

若気のあやまち。
歓迎の場で、はじめての出逢いを祝福されるべき立場にいらした方に、あろうことか期待して赴任してきた新しい職場の愚痴を延々お聞かせしてしまいました。
今思えば、本当に失礼なことをしてしまったと恥じ入るばかりですが・・・

しかし、その方は私の愚痴をうなずきながら辛抱強く聞いてくださり、そして笑顔でこうおっしゃいました。

  「悩んでいるときが、一番成長しているときなんだよ。」

そのときは、その言葉の意味が解りませんでした。
それどころか、
 「私の気持ちなんか解ってもらえない。」
 「人ごとのように思っているだけじゃない!」

マイナス思考でしか、ものごとを受け止められなかったのです。

それから、10年経ちました。
ようやく、役員の方の言葉の意味が解ったのです。

自分にとっての「問題」

「トラブル」と考えるならば Help me!!

解決されるべきものですが、「問題」ではなく「課題」である、
と視点を変えて捉えれば、

 "Exercise"

「練習」です。


今、若者たちの悩みの相談を受ける立場になり

  「悩んでいるときが、一番成長しているときですよ」

と伝えています。

人生では、ひとつの問題が解決してもまた新たな問題が発生するもの。

「この課題をクリアしたら、また成長できる」
と思えるようになれば人生は楽しいものになってきます。

ひとが成長するための「課題」は贈りものです。


人生勉強ですね。

CM(0) | TB(0) 2008.02.18(Mon) 16:35

コラム#7 ☆心に残る言葉(その1)「お前は小さな歯車になれ」

20代の後半、OL時代の頃の話です。

ちょっと昔、結婚退職や出産退職が女性にとって寿退職と呼ばれた時代です。
下の子どもが誕生して仕事に復帰し、家庭と仕事の両立に日々奮闘。
社会は男女雇用均等法が実施された頃でした。
10年近く務めて慣れ親しんだ職場から配置移動。
今にして思えば無我夢中の青春時代でした。

新しい職場では、プロジェクトリーダーのポジションを与えられ、業務改革に取り組む日々でした。
家庭での妻・親としての役割と、職場の責任感の重さに、心理的に大きな負担を抱えていました。
会社が多額の予算を組んだ5ヵ年プロジェクトのリーダーを全うできる自信などこれっぽっちもありませんでした。
ましてや、小さな子どもを抱えながら職場での重責を両立できる自信などありませんでした。
能力もない私になにができる?
企業戦士として会社に命を捧げる気持ちもありませんでした。

途中で投げ出すようなことになれば会社には迷惑がかかる。
そんなことなら、いっそ辞退しよう、もう会社を辞めよう・・・。

どうするべきかと悩み葛藤するよりも、正直、逃げたかったのです。
新しい職場で、相談できる仲間もいませんでした。

仕事がスタートする前に辞めようと決心し、担当課長に申し出ました。
  「責任感が強い」私。
  「完全主義」の私。
そんな「私」が申し送りされていたのかどうか・・・


「会社組織は、時計の歯車のようなものだ。」
と課長が説明を始められました。

歯車には、大きな歯車もあれば、小さな歯車もある。
歯車の中には、故障したときに他の歯車に影響を与える歯車もあれば、与えない歯車もある。
また、大きな歯車が小さな歯車を動かす、というのではない。
小さい歯車でも大きな歯車を動かすことができる。
要となるのは、実は小さな歯車だ。

「お前は小さな歯車になれ!」

お前は人を動かせばいいのだ。それがお前の役目なんだ。

そう言われてはじめて、それまでの葛藤が消え、肩の荷が下りたような感じがしました。


松本課長 ありがとうございました。

CM(0) | TB(0) 2008.02.18(Mon) 16:14

コラム#6 ☆芸は身を助ける

筝曲家井上優子師との出逢いのお話。

私は、自分の成人式のお祝いに「自分が一生続ける趣味」を自分にプレゼンにしようと思いたちました。
「芸は身を助ける」というから、もしもの老後に備えて今からコツコツ身につけておこうと考えたのでした。
小さいとき、ピアノを習っていましたが嫌々習っていたので当然上達もせず・・・「ネコふんじゃった」しか弾けません。
お料理・お裁縫・お花・習字・編み物・着付けなど、いろいろ多趣味ではあったもののコレといって突き進みたいと感じるものはありませんでした。

そんなある日、趣味は日常生活の延長ではなく非現実的なものがよい、ナリモノ(音が鳴るもの)にしたほうがいい、と誰かに言われたことを思い出しました。
それと、結婚支度にと親が用意してくれた着物がタンスの肥やしにならないように、着物を着てできるものがいいな・・・と考えました。
なぜかしら、今まで直に見たことも聴いたこともない「おこと」がいいと、ふと思いました。
幸い近くに有名な先生がいると聞きつけ、井上優子師の門を叩いたのです。
当時の私には、日本伝統文化の格やしきたりなどは何ひとつ身についてはいませんでした。
簡単な気持ちでお稽古を始めたいと思ったのですが、「お稽古ごと」とは技を学ぶことではなくて、「師の生き方、道理」を学ぶのだと解ったのはずいぶん後のことでした。

師にはじめてお目にかかったとき、
「なぜ二十歳から筝を習うのか?」と尋ねられました。
「一生の趣味にしたいと思っています」と答えると、
「筝は小さいときから習って、いよいよ筋があると期待しだすときに結婚や子育てなどで断念する人が多いものです。何があっても一生続ける、という気持ちならば入門を許可しましょう。もしも中途半端な考えならば、私の練習時間がもったいないから弟子として受け入れることはできません。」
ときっぱり言われました。

師の信念は、あらゆるところで感じることができました。

まず、「楽器は舞台で使用できる高いお筝を買ってください。」と言われました。
その当時の私の年収に相当する金額のお筝が注文されました。
安いお筝を買ったら「安いからまあいいか」とお稽古を辞めてしまうことになる。
最高のお筝を買ったら、辞めずに絶対に続けようと思う。
それに、将来いいお筝に買い換えようと思っても、高いお筝はなかなか買えないもの。なんでも最初の志が大事なのだということを教えられました。

そして結婚が決まったときには「夫になる人を連れてきなさい」と言われました。
そして、夫は、結婚の条件として「なにがあってもお筝を辞めろと言わないこと」「協力をすること」を約束させられました。
そんな訳で、ひとり目の子どもができても、二人目の子どもができても、産後一年だけのお休みをいただき、かれこれ30年になります。
「継続は力なり」という言葉の意味を身をもって感じています。


あるとき、師に「『芸は身を助ける』ってどういう意味か知っている?」と尋ねられました。辞書には、「道楽でおぼえた芸が、おちぶれたときなどに生計をたてるのに役立つ」と書かれていますが、師の教えはまったく違うものでした。

「人生には、いろいろな出来事があるもの。苦しいときや悲しいとき、没頭する趣味があれば、打ちひしがれる思いに自分が負けることなく、心の支えになるでしょう。」

師は愛するお母様を亡くされたとき、心にポッカリ穴が空いてしまったそうです。その悲しみを、お筝を弾くことで乗り越えられたと、ご自分の感情をお筝で律することができたと自らの経験を話してくださいました。

私がお筝をはじめた動機は、老後の生計に役立てばという思いであったことを思い出し、とても恥ずかしく思いました。

師の教えのとおり、私にとって筝は、心のバロメーターになっています。
心の状態がそのまま音に反映され、自分の心の状態を知る手がかりとなります。
また、心を落ち着かせたいときや、集中力を養うことにも役立っています。
今は、筝という楽器を通して、いかに自己表現できるか?人に感動を与える音楽を演奏できるか?という課題に日々挑戦しています。

いくつになっても師の技に追いつくことはできず、いくつになっても師の生き方に教えられることばかり。でも越えることのできない素晴らしき師との出逢いに、尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。

CM(0) | TB(0) 2008.02.17(Sun) 00:01

コラム#5 ☆無償の愛(親子編)

夢祐斎先生のお話。

祐斎先生のお母様は92歳。和歌山在住。90歳までひとり暮らしだったそうです。
少し足が弱くなってきたので、2年前から施設に入居されたそうです。

そんなお母様を思い、京都嵐山から毎月1回、和歌山のお母様に会いにいかれるそうです。
祐斎先生はスピード違反が多く、あと2点だそうです。
京都から和歌山に入って、母との距離が近づくと思わず早く会いたい想いが強くなり、アクセルを踏みこんでしまうそうです。

  「スピード違反は全部、和歌山なんですよ。」

さりげなくおっしゃるその言葉に、母を想う息子の無償の愛を感じました。

好いた惚れたの恋人同士なら、よくある話。
しかし、92歳の母を愛おしく、一刻も早く会いたいと心が騒ぎ出す感情。
息子を想う母の心を察してこそ、愛の連鎖があるのだろうと感動しました。
私は自分の親にそのような感情を持って接していないな・・・。
しかし、母は祐斎先生の母と同じ想いで私を待ってくれているんだ・・・
私も祐斎先生を見習おう。
もっと親を大切に優しく接しようと心に決めました。


子育ては無償の愛。
感性高く個性溢れる祐斎56歳。
今でも子どものように無邪気で自由奔放に振舞われるお姿から、やんちゃな子ども時代を想像させられます。

いつくになっても親は子どもが可愛いもの。
どうしているかと心配するほど可愛い。
そして、子どもがいくつになっても親子の関係は親子。
母が子どもを愛し続ける・・・子どもが親を愛し続ける・・・
最愛のコミュニケーション。


世の中で大成した人の共通点。
 ・親を大切にする人
 ・何事にも感謝の気持ちを忘れない人

そんな人になりたい。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夢祐斎先生のサイトはここをクリック!
先生がつむぐ『和の美』の世界をぜひご覧ください。

CM(0) | TB(0) 2008.02.10(Sun) 17:00
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Author

cocoiro

(株)AccuCOM
ライフデザイン事業部
事業部長・取締役
竹村英子

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